地図を開き、行き先を定める
ロードバイクに乗り始めて既に4年が経過した。
ふと兵庫県の北部に全く訪れたことがないことに気が付いた。これまで登りが、ヒルクライムが本当に苦手であったからだ。兵庫県北部を目指すなら、緩いとはいえ、ずっと登りが続くルートになる。知らず知らずの内に避けていたのが兵庫県北部。
でも今の私なら、山も坂も大丈夫。速くはないけど、クリアすることはできる。
そんなわけで、兵庫県の北のほうを眺めていると、湖という文字が目に飛び込んできた。
千丈寺湖ってどこにあるの?どんな湖?
千丈寺湖は三田のど真ん中にある湖。
私は恥ずかしながら、初めて聞いた湖でした。
千丈寺山などの山岳地帯から流れてくる黒川や青野川の清流水を水源としたダム。
昭和63年6月に完成した青野ダムによってできた人造湖で、近くにそびえる千丈寺山から名付けられました。出典:千丈寺湖 | 観光スポット | ぐるっとおでかけ阪神北 ひょうご北摂ツーリズムガイド (hankita-tourism.jp)
Googleさんによると評価は上々。投稿されている写真が素晴らしい。特に日の出の写真が抜群に良い。
結局完成したコースがこちら
早朝に家を出発
目が覚めて30分で家を出発。時刻は4時半。サイクリストの朝は早い。
目慣れた信号が黄色点滅の徐行信号に変わり、街中がいつもと全然違う雰囲気に包まれている。
宝塚方面へ向かうため、2号線から171号線に入る。
こんな時間なのに、東方面に快速で向かう自転車乗りとちらほらすれ違う。淡路島に向かっていると予想。
一方、私はスタート直後なのと睡眠不足気味なのが相まって、思うようにペダルを回せずペースが上がらない。諦めてウォームアップに専念し、本調子になるまで気長に走ることに。気が付くともう宝塚。
時刻は5時半。ここからが本当に未知のルート。
地図を見て予想はしていたが、バイパスが続く。交通量が少ないこともあり、車の速度域がかなり高い。緊張度が上がる。
一本ずれた隣の道に回避する。一本ずれるだけで、一気に交通量が減る。減るというか、私しか居ない。交通量が減った代わりに街灯がまだらになり、真っ暗な気味の悪い道路になってしまった。
記録に残したかったが、写真を撮るために立ち止まったら”ヤバい”気がして、とりあえずペダルを回し続ける。そのまま道なりに走っていると、またバイパスに出たが、さっきよりは安全な感じ。そしてここから突然の下り基調になる。この辺でようやくエンジンがかかり、いつものペースに上げていく。思いのほか下りが続き、気持ちが高まる。
気が付いたら既に三田市に入っていた。時刻は6時半。ぎりぎり日の出に間に合いそう。後ろを振り向くと、空が大分明るくなってきた。
この辺は兵庫県でも雪が降る地域。太陽が上がってきているはずなのに、兵庫県南部よりかなり寒い。
ひたすら田んぼ。兵庫県は景色が目まぐるしく移り変わるから面白い。つくづく関西は地形に恵まれていると感じさせられる。
ついさっきまでは排気ガスの独特な臭いが充満する都市部にいたのに、今や糞の臭いと焚火の匂いがする田園地帯。
そしてようやく目的地、千丈寺湖に到着!
湖面が穏やか。鳥のせせらぎだけが響く。
霧が出そうなくらい、空気がしっとりしている。
湖面に空が映る。リフレクションが美しい。
日の出が見たかったのに絶賛くもり。快晴の下で、もう一度眺めてみたい。
年内は寒すぎるので、リベンジはまた来年・・・
じっとしていると、どんどん体温が奪われていく。これはまずいと思いつつ、これからの予定を決めていなかったので即席で立てる。
ヒルクライムがしたい
ふと道中の案内標識に、「六甲山」と書いていたことを思い出す。現在地が六甲山よりも北なので、恐らく裏六甲ドライブウェイのことだ。裏六甲はまだ一度も走ったことがないので、裏六甲山ヒルクライムに決定。麓に向けてペダルを回していく。
1時間ほど走ると、ようやく太陽が雲から現れ、気温も上昇。湖で晴れ間が見たかったが、こればっかりは仕方ない。
裏六甲ヒルクライム、スタート
そんなこんなで道に迷いつつ、スタート地点(であろう)に到着。既に結構登ってきた気がするけど。
車の切れ目を見計らって、分岐の右へ。まるで自動車専用道路みたいで、正直あまり自転車に優しくない。
兵庫の北部と南部をつなぐ重要な道路だからか、路面がすごくきれい。ひたすら緩い斜面が続くので、景色を満喫できる。
すっかり冬っぽくなった木々を眺めながら、リズムを刻みつつ登っていく。鋭い冷たい空気が顔に刺さる。
そのまま一軒茶屋まで突き進む。
やっと一軒茶屋に到着。こんなに寒いのに、登ってきている人が多くて驚き(;^ω^)
家に帰ってガーミンを見ると、108km、獲得標高1352mであった。中々ボリューム感のある数字に。
裏六甲ドライブウェイ、隠しコース
六甲山にある藤原商店で出会った自転車乗りが、裏六甲ドライブウェイに至る道に、裏ルートが存在すると教えてくれた。ちょっと説明が詳しすぎて逆に分からなかったけど(ありがとう!)、大まかな情報は理解できた。
要するに、
「交通量が少なく、グラベル区間があるルートが存在するぜ!ヒルクライムを心の底から楽しめるぜ!」
ということだった。
気になったので、帰宅後にググってみると、確かに存在するみたい。
次回のヒルクライムルート確定!
(voltシリーズの生産が、コロナの影響で雲行きがかなり怪しいそうです。欲しい方はお早めに・・・)
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