TREK Madone(トレック マドン) SL6 DISK 2021年モデルを納車されてから、約2000km程走行しました。
このブログでは、Madoneでの平地巡航やヒルクライム、そしてロングライドと、シチュエーション別にインプレッションします。
私の属性やMadoneの用途
まず私の自転車乗りとしての属性について述べます。
私は「ゆるポタ」しかしない、週末ホビーライダーです。
特にロードバイクのために日頃からトレーニングを行っているわけではなく、行きたい所に行く、乗りたいときに乗るような自転車ライフを送っています。
競技ではなく、ロングライド志向です。
Madone SL6が納車されてから
Madoneが納車されたのが2020年の9月末です。
そこからはロードバイクに乗っていなかったブランクを埋めるために、平地ロングライドを繰り返しました。
・淡路島100km
・自走淡路島220km
・琵琶湖一周150km
・自走しまなみ海道で400km
その他にも定期的なヒルクライムや本業である「ゆるポタ」を繰り返し、
気が付けば走行距離が2000kmを超えていました。
そろそろマドンをインプレッションする資格を得ただろうと思い、一丁前にインプレをします。
Madone SL6のスペック
Madone SL6は完成車販売です。
ドライブトレインは全てアルテグラR8000で統一されており、ブレーキも前記事でも述べたように油圧ディスクブレーキが備わっています。
一言でいうと
「価格抑えめでトレンドを全てぶち込んでおきました」
マドンはそんなバイクです。
乗り心地
Madone SL6には新型Iso Speedが搭載されています。
Iso Speedとは、フレーム剛性や振動吸収性能を調整できる機構のこと。
マドンに搭載されているIso Speedは調整式となっており、硬め~柔らかめまで、自由自在に剛性や振動吸収性能を調整することが可能となっており、自分好みのフレーム特性に仕上げることができます。
私は理論派ではないので、詳しい説明はTREKにお任せしておきます。
Iso Speedの恩恵なのか、レースバイクだからといって、特段乗り心地が悪いと感じることはありません。
エンデュランスバイクには適わないでしょうが、乗り心地が悪すぎて乗っていられないようなバイクではありません。
究極のオールラウンドバイクと言われる所以を感じることができます。
脚の疲れやすさ
「剛性の高さと足の疲れやすさは比例する」
と巷ではよく聞く話です。
特にエアロロードはその目的から、フレーム剛性が高めであることが多いそうです。恐らくマドンも例外ではないでしょう。
週末ホビーライダーの私自身の感想としては、200km程のロングライドをすると、確かに足の消耗が早いと感じていました。
ですが、私は累計走行距離が1500kmになるまでは、先程述べた「Iso Speed」を硬めの設定にしていました。
その後Iso Speedを調整し、剛性を柔らかめに設定することで、この問題はかなり改善され、今では特に気になりません。
「競技をするわけではないのに、こんなレース特化バイクなんて買わなければ良かった・・・」
そんな後悔は決してしないと断言できます。
この点を気にして購入に躊躇している方は、安心して良いと思います。
私のような週末限定ホビーライダーでも、Madoneに乗ってゆるポタを楽しんでいます。
マドンの走行インプレッション
①平地
漕ぎだしは予想に反して軽快です。
但し、標準のホイール「Bontrager Aeolus Comp 5 TLR Disc Road Wheel」がかなりの重量であるため、これがマドンの足枷になっていることは間違いありません。
巡航性能も文句ありません。
実際、マドンに乗り換えてすぐに淡路島で走行したところ、多くのセグメントで自己ベスト更新することができました。
②ヒルクライム
マドンを買って一番驚いたのは、平地よりもまさかのヒルクライムでした。
間違いなく登れるエアロフレームです。
休むダンシングでリズミカルに踏んでいくと、スイスイ登ってくれます。
マドンはその見た目に反して、ヒルクライムを楽しくしてくれるフレームでした。
③ダウンヒル
登ったら下らなければならなりません。
家に無事に帰ることが、ロードバイクは一番大事だと考えています。
ダウンヒル中、エアロ効果なのか、グングンスピードが上がっていきます。
何よりも驚いたのがブレーキ性能である。
ここでディスクブレーキの本領発揮です。
ブラケットポジションでも、難なく適切にブレーキを掛けられてしまいます。
小雨の中のダウンヒルでしたが、これがガッチリ止まります。
きっちり減速してコーナーに突っ込むことができます。
微妙なレバーのコントロールも容易です。
安心感が半端じゃない。
これは文句なしの5つ星。
Madoneの弱点について
①使える輪行袋が限定される
マドンはハンドルの切れ角が制限されており、ハンドルを90°曲げることは物理的に不可能です。
つまり、大半の輪行袋にマドンは入らないのです。
恐らく、これがマドン最大のデメリットです。
とはいえ、普通に輪行はできます。
唯一使用可能とされている輪行袋は、MARUTO 『ツアーバッグ RK-02』
こちらも購入し利用済みなので、ディスクブレーキになったマドンの輪行方法も、後程このブログに記そうと思います。
②メンテナンス性
あらゆるケーブルがフレーム内に内蔵されており、メンテナンス性は最悪です。
また、ブレーキパッド交換もリムブレーキに比べるとかなり手間です。
ショップに丸投げしたほうが安心だと思います。
③何にでも使えるバイクではない
万能なオールラウンドフレームとは云え、マドンはマドン。
正真正銘のレーシングバイクです。
車で例えるならば、フェラーリ等のスーパーカーような立ち位置でしょうか。
要するに、もう一台他のロードバイクを所有することを推奨します。
ブルべやキャンプライド、極端な例を挙げると日本一周などには当然不向きでしょう。(実際には、二泊ぐらいまでなら許容範囲だと思いますし、やりました)
それでも、最初のロードバイクに選んだり、これまで乗っていたフレームを売り飛ばしてマドンだけを所有するのはお勧めできません。それも不可能ではないけども、使い分けをしてあげることで、よりマドンの良さを生かすことができるように思います。
なにより自転車ライフの質が、ぐっと高まると思います。
まとめ
ここまで長々と書いてしまいましたが、なによりも伝えたいことはただ一つ。
マドンは自転車ライフを豊かにしてくれる。
私はマドンを購入してから以前よりもロードバイクに時間を割くようになりました。
それは単にマドンに乗りたいから。
こんな格好良いロードバイク、乗らずにはいられません。
お陰様で、昔は大嫌いだったヒルクライムに、最近は自ら進んで向かうようになってしまい、近頃の夢は山バカになることになってしまいました。
心の底から、マドンを購入して良かったと思っています。
きっとマドンはあなたの自転車ライフも、さらに豊かなものにしてくれます。
ぜひお近くのTREK取扱店へ。
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