先日、マドンのタイヤがすり減ってきたのでP ZERO VEROを購入・装着しました。
今回のブログ記事では、P ZERO VEROに履き替えてから200km程走行したので、本音でインプレ・レビューします。
「この記事はこんな人におすすめ」
- 次のタイヤを何にするか迷っている人
- P ZEROのラインナップとそれぞれの特性を知りたい人
- P ZERO VEROのインプレを読みたい人
PIRELLIってどんなメーカー?
日本では大手タイヤメーカーがひしめき合っているため、一般の方には存在感の薄いメーカーかもしれません。
ですが車に詳しい方ならPIRELLIもP ZEROもピンとくると思います。
ピレリはイタリア ミラノに本社を置く世界第六位のタイヤメーカーです。
実はモータースポーツでもタイヤを供給しています。
そんなピレリですが、2017年にロードバイクの分野にも「復活」という形で参入してきました。
PIRELLIのラインナップと特徴
2021年4月現在、PIRELLIからは4種類のタイヤが発売されています。
①P ZERO VELO
重量:195g(23c)、210g(25c)
今回レビューするタイヤはこちらになります。
性能と耐久性を両立させてバランスが良く、オールラウンドに使用できるタイヤです。
VEROシリーズは3種類展開されていますが、特に拘りが無ければP ZERO VELOで間違いないです。
②P ZERO VELO 4S
重量:205g(23c)、220g(25c)
P ZERO VELO 4Sは「ウェットコンディション」に焦点を当てたタイヤです。
ノーマルのP ZERO VELOよりも溝の数を増やして排水性を高めることで、濡れた路面でその効果を発揮してくれます。
ブルべや雨の日でも気合で通勤通学する人に向いているかもしれません
雨の日は滅多に走らないという方は、ノーマルのP ZERO VELOで良いのではないかと思います。
③P ZERO VELO TT
重量:165g(23c)、180g(25c)
読んで字の如く、「TT(タイムトライアル)」に特化した決戦用タイヤです。
一番の特徴は軽量化の為、耐パンクベルトを備えていないことです。
ここぞというレースで使用するのが良いかもしれません
④P ZERO RACE
こちらはピレリのハイエンドタイヤになります。
P ZERO VELOのスペック・特性について
タイヤの種類
クリンチャー・チューブレス・チューブラーそれぞれ用意されています。
サイズ展開
23Cと25Cがラインナップされています。
重量
23C:195g 25C:210g
普段使いのタイヤとしては軽量な部類と言えます。
価格
実売価格だと、前後セットで約¥13,000です。
数値で見るP ZERO VELOの転がり抵抗
Road Bike Tires Test Results | Bicycle Rolling Resistanceでは、各タイヤの転がり抵抗の具体的な数値を見ることができます。
このランキングには‘‘飛び道具‘‘的なタイヤも含まれますし、タイヤの善し悪しというの転がり抵抗だけでは決まりませんので、あくまで一つの指標です。
こちらでP ZERO VELOの転がり抵抗の順位を確認してみると、画像内に納まりきらず19位ですので、それほど好成績とは言えないことが分かるかと思います。
特にコンチネンタルのGP5000に負けているのが気になります。
P ZERO VELOを使ってみた感想
乗り心地について
乗り心地についてですが、これが非常に良いです。
乗ってすぐに振動吸収性の高さに気が付きました。
「モチモチ」という言葉がピッタリの乗り心地です。
転がり抵抗や走り出しの変化
転がり抵抗
先ほど具体的な数値でP ZERO VELOの転がり抵抗を見てみましたので、次は感覚的なお話です。
結論を言うと、転がり抵抗については特に何も感じませんでした。
転がり抵抗が大きいとも小さいとも感じませんでした。
とりあえず転がり抵抗が大きいとは感じていないので、不満は一切ありません。
そもそも感じ取れるものなのか疑問ですが。
タイヤの軽量化による走りの変化
P ZERO VELO比較的軽量な部類のタイヤですが、走りの変化も全く感じませんでした。
以前使っていたタイヤと比較すると、前後合わせて150gの軽量化になったはずなのですが・・・
スタートダッシュも平坦もヒルクライムも特に変化は感じませんでした。
いつも通りという感じです。
しかし確実に150gの軽量化になったはずなので、私が鈍感なのかもしれません。
知らず知らずの内に恩恵は受けていると信じることにします。
グリップ力について
グリップ力は非常に高いと感じました。
ダウンヒル時の安心感があります。
初めての山をダウンヒルしましたが、かつて無い程アグレッシブに下ることができ、私のバイクコントロール能力が急に上がったかのような錯覚に陥りました。
当然私はホビーライダーなので下りを攻めることはしませんが、ホビーライダーだからこそ安全に下れるタイヤを選ぶべきだと思っています。
ですのでこのダウンヒルの感触には、非常に好感度が上がりました。
p zero veloの装着のしやすさ
例えばコンチネンタルはタイヤが硬く、タイヤレバーなしでは装着が非常に難しいことで有名です。
しかしP ZERO VELOは非常に柔らかく、特に苦戦することなく装着することができました。
タイヤレバーを使わずとも簡単に装着することができます。
残念なところ
価格が高い
タイヤメーカー各社からロードバイク用のハイエンドタイヤが販売されていますが、その中でもPzeroはかなり値段がお高めです。
もう少し安ければ・・・と感じてしまい、コンチネンタルのグランプリ5000等に飛びつきたくなるのが本音です。
買う価値はある?
値段の高さだけ目を瞑れば、一度試してみる価値はあると思います。
自分と相性が良ければラッキーぐらいの感覚で買ってみると良いかもしれません。
所詮は消耗品なので。
ちなみに私は結構気に入っています。
その理由はやはりダウンヒルの安定性とタイヤの嵌めやすさ。
でも「次も同じタイヤを買うか?」と聞かれたら、「GP5000を試してみたい」というのが本音です。
やはりGP5000のコスパの良さに惹かれるからです。
まとめ
最後にこの記事をまとめます。
「良い所」
- 乗り心地が良い
- ホイールに嵌めやすい
- グリップ力が高い
「残念なところ」
- 値段が高め
- 値段の割に転がり抵抗は意外と大きめ
コスパは良いとは言えませんが、とても快適なタイヤと言えます。
是非一度お試しあれ。
コメント