先日、天気予報を見ていると翌日が快晴だったので、突如初めてのしまなみ海道へ行ってきました。
そこで悩んだのが、しまなみ海道までのアクセスです。
しまなみ海道は、「サイクリストの聖地」ですが、関西からは距離があり、アクセスも良好とは言えません。
最終的に選んだのは「オレンジフェリー」です。
オレンジフェリーは自転車旅に最適!
オレンジフェリーは、しまなみ海道を目指す自転車乗りに最適な移動手段です。
夜の22時に大阪南港を出港し、翌日早朝の6時に愛媛県の東予港に到着します。
また、オレンジフェリーは自転車を運ぶための手段を3種類も用意されており、自分のスタイルに合った手段を選択することができます。
さらに、港にはサイクルステーションが設置されたり、日帰り予定の場合は荷物を船内で預けることができ、至れり尽くせりです。
オレンジフェリーの自転車に対する本気度が伺えます。
しまなみ海道へはどの航路のフェリーに乗る?
しまなみ海道でサイクリングを目的とする場合、
大阪南港~東予港(愛媛県)の航路を選択します。
現在ではこれ以外の選択肢は存在しません。
乗船場所と下船場所
乗船場所
大阪南港のオレンジフェリー乗り場から乗船します。
ターミナル内にサイクルステーションが用意されており、ターミナル内まで自転車を押して入ることが許可されています。
サイクルラックにロードバイクを置き、乗船手続きを行うことができます。
また、空気入れも用意されていました。
下船場所
愛媛県の東予港で下船します。
こちらもサイクルステーションが用意されています。
料金体系
客室名・定員 | C期間 | B期間 | A期間 |
---|---|---|---|
ロイヤル 2名 | 15,300 円 | 16,800 円 | 17,300 円 |
スイート 2名 | 10,700 円 | 11,700 円 | 12,200 円 |
デラックスシングル 1名 | 8,200 円 | 9,000 円 | 9,400 円 |
シングル 1名 シングル+ 2名 | 6,600 円 | 7,100 円 | 7,600 円 |
引用:運賃・料金表|オレンジフェリー|四国開発フェリー株式会社 (orange-ferry.co.jp)
A期間:大型連休等の繁忙期
B期間:通常の金曜日、土曜日
C期間:通常の日曜日~木曜日
と、ニーズに合わせて料金が変わります。
全て個室です。
※学割・往復割引があり、2割引になります。
自転車料金
輪行袋で自室に持ち込む場合:無料
車両甲板で保管・マイバイクステイサービスを利用:¥1700
料金の具体例
- マイバイクステイサービスを利用する場合
→¥9000+¥1700=¥10700
- ロードバイクを車両甲板に預け、シングルルームを利用
→¥7100+¥1700=¥8800
オレンジフェリーの船内・設備
エントランス
非常に豪華な作りになっています。
テレビをゆったりと見れるスペースもあります。
良い音だなと思ったら、BOSEのスピーカーが天井に埋め込まれていました。
客室
- ロイヤル
- スイート
- デラックスシングル
- シングル・シングル+
と、4種類のお部屋があります。
全室個室です。
以前のような雑魚寝の部屋は、新造船になって無くなりました。
私は最低ランクのシングルを利用しましたが、不満なく過ごすことができました。
特に船の揺れやエンジンの響きは気になりませんでしたが、普段よりは睡眠が浅かったのは事実です。
レストラン
フェリーでの食事は、船旅の醍醐味です。
船内での食事は特別感を味わうことができます。
オレンジフェリーのレストランでは、ちょっとしたお土産も販売されていました。
価格帯は、ごく普通でした。
フェリーのレストランは、美味しいけど割高なイメージがあったので意外です。
陸地で食べる料金と大差ありません。
肝心の料理のお味も、非常にGOOD!
「宇和島鯛めし」がオレンジフェリーの推しメニューらしいのですが、数量限定ですぐに売り切れてしまいます。
私がレストランに行った時には売り切れでしたので、チキンカツを頂きました。
朝食も頂いて、腹ごしらえをしました。
どちらも非常に美味しく頂きました。
何故か、朝食を食べに来ている人は私一人だけでした。
フェリーの食事は本当に美味しいので好物です。
浴室
これもフェリーの醍醐味です。
浴室はコンパクトながらも清潔感のある浴室でした。
早朝の4時半ぐらいだと誰も居ないので、広いお風呂を独り占めすることができました。
自動販売機
飲み物やおつまみ、軽食等が販売されています。
Wi-Fi
Wi-Fiも完備されています。
客室内でも接続することができました。
接続状況も安定していました。
ロードバイクや自転車はどうするの?
オレンジフェリーの場合、ロードバイクを運ぶ手段は3つあります。
①輪行袋に入れる
オレンジフェリーの場合も、鉄道と同様に輪行袋に入れて個室に持ち込むことができます。
料金:無料
輪行袋に入れるメリット
- 料金を抑えられる
デメリット
- 輪行の手間が乗船時と下船時の2回掛かる
ディスクブレーキだとリムブレーキよりも気を使いますし、手間もかかるので今回は見送りました。
②車両甲板で保管してもらう
ロードバイクを車両甲板においてもらうことができます。
私は今回、この方法を選択しました。
自動車と同じように乗船待機列にならび、車両甲板まで自転車を押して乗船します。
特にラック等は無く、柔らかい布の上に寝かせます。
料金:部屋代+¥1770
メリット
- 輪行の手間が省ける
- 労力と価格のバランスが程良い
客室内にロードバイクを持ち込むことはできませんが、輪行の手間が省けるのは大きなメリットと言えます。
デメリット
- ロードバイクから目を離さなければならない
- ラック式ではなく、倒しておくだけ
- 車両甲板までがビンディングシューズでは歩きにくい
③船内にロードバイクごと乗船(マイバイク・ステイサービス)
これがオレンジフェリーの目玉です。
「マイバイク・ステイサービス」と呼ばれています。
客室までロードバイクを分解せずにそのまま持ち込むことができ、ロードバイクをスタンドに立てることができます。
確かに車両甲板に置きっぱなしなのは、気が引けるのも事実です。
非常にありがたいサービス。
デラックスシングル限定のサービスですので、今回は見送りましたが、次回は利用してみようと思います。
料金:部屋代+¥1770
メリット
- 輪行不要
- 部屋まで持ち込み可能で、まるで自宅のような安心感
デメリット
- 部屋のランクが高くなるので(デラックスシングル限定のサービスなので)
フェリーの割安感が損なわれる
東予港(愛媛県)からしまなみ海道への行き方
東予港からしまなみ海道の起点、今治までは20kmほど離れています。
東予港→今治へのアクセスは、大きく分けると2種類あります。
①輪行する(連絡バス+鉄道)
東予港からJR壬生川駅までの、「壬生川駅直行バス(オレンジフェリーバス)」が運行されており、この連絡バスに限り輪行袋にて乗車することができます。
この連絡バスで壬生川駅に向かいます。
その後、壬生川駅から波止浜駅まで乗車することで、しまなみ海道のスタート地点に限りなく近づくことができます。
②自走する
輪行が面倒であれば、自走も有効な選択です。
東予港~今治間の距離は約25kmほどなので、普段から走り慣れている方であれば、平気な距離だと思います。
非常に単純な道ですので、迷うこともないと思います。
私も東予港を6時半に出発し、のんびり走りましたが、それでも8時にはしまなみ海道を走っていました。
フェリーを選ぶメリット
移動速度はゆっくりでも、フェリーならではのメリットがあります。
交通費としてのコストパフォーマンスが高い
オレンジフェリーの場合、22時に大阪南港を出発し、翌日の6時には愛媛県の東予港に到着しています。
寝てたら目的地に到着しているのがフェリーです。
高速バスに比べたら、格段に良質の睡眠をとることができます。
まるで移動するホテルです。
つまり
フェリー代=一泊分の宿泊費+交通費
なのです。
そう考えると、フェリーがいかにコストパフォーマンスが高い移動手段かは明らかです。
早朝から活動できる
オレンジフェリーの場合、東予港に早朝の6時に到着します。
つまり、目覚めたら目的地に到着しているのです。
私は兵庫県に在住していますので、こんな早朝からしまなみ海道付近にたどり着くことは、フェリー以外では不可能です。
朝早くから活動開始できるのが非常に便利。
しかも睡眠もばっちりで体調も万全。
最大のメリットだと思います。
まとめ
関西からしまなみ海道へ行く手段は他にもあります。
ですがその中でも、オレンジフェリーはコスパ最強、かつロードバイクやクロスバイク等の自転車との相性が良い移動手段です。
ロードバイク等の自転車はそのまま持ち込むことも可能ですし、サイクリングでかいた汗も、お風呂で流すことができます。
なにより、フェリーの特別感は格別です。
自転車旅のスパイスとして、船旅も楽しむことができるオレンジフェリーは非常におすすめです。
ぜひ一度、オレンジフェリーを利用してみてください。
自転車旅が、さらに深く記憶に残るものになります。
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