つい先日、石垣島を自分のロードバイクで走るため、飛行機輪行をしてきました。
「LCCで飛行機輪行ってできるの?」
「LCCだと壊れない?」
とか、疑問があると思います。
私自身もLCCで飛行機輪行をするのは初めてだったので、事前に情報をかき集めました。
今回はLCCであるPeachで飛行機輪行をしたので、実際に利用してみてどんな感じだったかを備忘録的に綴ります。
「この記事はこんな人におすすめ」
・LCCで飛行機輪行をしてみたい人
・LCCでの飛行機輪行に不安がある人
・LCCでの飛行機輪行のイメージをつかみたい人
Peachの飛行機輪行システムについて
レガシーキャリア(ANA・JAL等)とは異なり、飛行機輪行について幾つか注意点があります。
特に②〜④に関してはマニュアルが用意されているようで、係員さんに順に尋ねられました。
復路は尋ねられなかったので「あれ?」と思ったのですが、保安検査後にアナウンスでカウンターに呼び戻されて確認されました。
係員さんによって対応が変わりがちな飛行機輪行ですが、Peachでは自転車輪行のマニュアルがきっちり用意されており、どの空港でも全く同じ対応をしてもらえそうです。
①追加料金が必要
Peachの場合、自転車を預けるのに追加料金が掛かります。
料金は国内線だと片道¥3,900です。往復だと倍です。
本音を言うと、結構高いです。
LCCは人間だけで乗るなら安いですが、荷物を預けるとそれなりの合計金額になるので、合計金額をはじき出してから他の航空会社と比較する必要があります。
②ペダルを外さなければならない
Peachの場合、ペダルを外さなければなりません。
他の航空会社ではこの規定は無いので(親会社のANAにも無い)、どういう理由でこの規定があるのかは分かりません。
この規定を守るためにペダル用の六角レンチを持っていきました。
③ハンドルをまっすぐにしなければならない
3つ目のポイントは「ハンドルをまっすぐに固定しなければならない」という点。
こちらも理由は不明ですが、シーコンなら真っ直ぐに固定するので特に問題ありません。
輪行袋によっては、まっすぐ収納するのは難しいかもしれません。
④タイヤの空気を抜かなければならない
タイヤの空気も抜いているか確認されます。
今回の飛行機輪行に掛かった費用
今回ですと、石垣島までの飛行機代の内訳は以下の通りです。
運賃:¥1,610(往路)+ ¥3,300(復路)
自転車を預ける手数料:¥7,800(往復)
支払手数料:¥1,200
合計:¥13,910
セール中に購入した航空券なので、運賃が激安です。
往路に至っては¥2,000切ってますからね。
何なら自転車の方が私より運賃が高い(悲しい)
このような場合であれば、Peachで飛行機輪行も一つの選択肢ではないでしょうか。
飛行機輪行の準備・装備
私は「シーコン エアロコンフォートプラス3.0」を利用して飛行機輪行を行なっています。
国内線であれば、十分な保護性能だと思います。
普通の輪行袋で飛行機輪行する方も居られるようですが、カーボンフレームでそれを真似するのはリスキーな行為だと思います。シーコンでもリスクはありますが、防御力が上がるのは間違いありません。
飛行機輪行に必要な手続き
①予約時に受託手荷物を追加する
Peachの場合ですと受託手荷物は全てオプションになり、追加料金が必要になります。
飛行機輪行をする場合、必ず自転車を追加しましょう。
後から追加することも可能ですが、余計に手数料が掛かります。
②当日、カウンターでチェックイン
Peachの自動チェックイン機でチェックインします。
ここまでは通常通り。
③受託手荷物として預ける
X線を通し、自転車をカウンターで預けます。
この際のポイントは
- バッテリー系の装備を同封しない(ライト・サイコンなど)
- 工具類は必ず同封する(機内持ち込み不可で没収されるため)
- パンク修理材(CO2ボンベなど)を同封しない
以上の3点です。これだけ気を付ければ、普通の荷物を預けるのと一切変わりません。
そして、預ける際に「破損しても責任は負わないことに同意しました」という旨のサインを書かされます。破損しないでねと祈りつつサインしましょう。
③あとは飛行機に乗るだけ
自転車を預けると足枷が外れて身軽になります。
④到着後、自転車を受け取る
通常の受託手荷物とは異なり、係員さんが手渡ししてくれることが殆どです(今のところ毎回手渡しされています)。
ターンテーブル横のドアから係員さんが運んできてくれます。
⑤現地で組み立て
飛行機でしか行けない場所を、自分の愛車で走る歓びを味わいましょう。
筆舌に尽くし難い感動があります。
LCCで飛行機輪行しても大丈夫なのか
私がLCCで一番懸念していた点でした。
LCCだから投げられるんじゃないか、雑に扱われるんじゃないか・・・
そんな不安がありました。
実際に利用してみて、そんなことは一切ないと分かりました(国内線に限る)。
特にPeachに関していえることは、「LCCだからといって雑に荷物を扱うことはない」ということ。
これは完全に私の推測ですが、PeachはANAの子会社なので、Peachの受託手荷物を扱うのはANAのグランドスタッフさんではないかと思います。
Peachの飛行機の周りで働いておられるスタッフさんの制服や車両は全てANAと書かれています。
また、偶然にも私の自転車を運ぶ様子を目撃することができました。
このようにスタッフさんがベルトコンベアに同乗し、倒れないように運んでくれていました。
直接感謝の言葉を伝えたいぐらいのサービスす。
ですので、「LCCだから破損する」ということはありません。
破損リスクは国内の航空会社であれば同レベルだと思います。
LCCで格安自転車旅、ぜひお試しあれ
以上の通り、LCCでも何ら変わりなく飛行機輪行が可能でした。
幾つか他の航空会社にはない注意点はありますが、シーコンであれば普通にクリアできる内容です。
セールで格安航空券をゲットした際は、手数料を払って自分の愛車を持って行くことを検討してみては。
陸続きの場所では見れない景色が待っていますよ。
ぜひお試しあれ。
コメント
空港に着いたあと シーコンは どこに預けたんですか?
手荷物預けとかに 預けられますか?
シーコンの処理は難題ですよね。
那覇空港ではクロネコヤマトがやってる手荷物預かりサービスがあるので、そちらを使用しました。
サイズ的にロッカーは厳しそうです。
他の選択肢としては、最後に滞在するホテルにシーコンを空港から発送しておき、最後に回収するなどでしょうか。
いずれにせよ、大き過ぎるのがネックですね。