以前から、飛行機を使うことでロードバイクで走るフィールドを一気に広げることができると考えていました。
沖縄一周の為に様々な情報を集め、実際に人生初の飛行機輪行をしてきたので、備忘録を兼ねてこちらで一元化しておこうと思います。
今回の飛行機輪行は「国内線」に焦点を当てたものです。ご了承ください。
「この記事はこんな人におすすめ」
- 飛行機輪行の方法を知りたい人
- 当日の空港での流れを知りたい人
飛行機輪行の事前準備
まず、自転車の梱包をしなければなりません。
飛行機輪行の梱包方法は大きく3つあります。
①普通の輪行袋
②段ボール
③飛行機輪行特化のケース(シーコン、OS-500等)
私は③を選択し、シーコンを使用してカーボンフレーム、カーボンホイールを飛行機輪行しました。
シーコンって何?
「飛行機輪行に特化した輪行袋」のようなものです。
海外のプロ選手なども使用しており、一番定番かつ安心感があると思います。
このシーコンにロードバイクを収納して飛行機輪行を行いました。
収納方法はシーコンの土台とフレームを、ホイール装着の要領でクイックリリースで固定するだけの作業で非常に簡単ですし、安心感があります。
実際のパッキングの様子
シーコンの中身はこんな感じ。
1回練習すれば、ほんの数分でパッキングできるようになりました。
リムブレーキのフレームなので、クイックリリースで固定されています。
シーコンはディレイラーの保護具がある為、外さず梱包しました。
写真の通り、今回はシーコン+ホイールバッグの組み合わせでいきました。
ホイールバッグを使用した理由
敢えてシーコンにホイールを同封せず、ホイールバッグに分けて収納したのは理由があります。
それは、シーコンであっても横に倒されてしまうからです。
実際に私の自転車が運ばれる様子を見ていたのですが、やはり倒されています。
(※事前に倒すことは了承をしております。)
倒された際に、フレームと一緒に収納したホイールに全荷重が掛かることになります。
スポーク折れ等のリスクが予想された為、シーコンにはフレーム単体で入れました。
使用したホイールバッグはタイオガのものです。
当日の流れ
①まずはカウンターでチェックイン
まずは通常通りチェックインをします。
②受託手荷物として自転車を預ける
自転車は機内に持ち込むことはできないので、貨物室で預かってもらうことになります。
航空会社の荷物預かりカウンターで自転車を預けます。
自転車もX線検査を通ります。
③飛行機に乗って目的地へ
後は通常通り飛行機に乗り、空の旅を楽しみます。
④自転車を受け取る
大抵の場合、ベルトコンベアで流れて来るのではなく、手渡しになるようです。
私も手渡しでした。
ホイールはベルトコンベアで普通の荷物と同様に流れてきました。
⑤自転車を組み立てる
ここから先は普通の輪行と同様です。
空港外の邪魔にならないところで組み立てをします。
⑥シーコンを預けるor発送する
今回使用したシーコンなのですが、自転車保護に特化しているのでかなり大きく、到底シーコンを担いで自走することは不可能です。
今回は空港で預けたのですが、大きいので1日¥1000で計¥6000取られました。
今思えば、最終日に泊まるホテルに送っておくべきでした。
これが今回の反省点です。
飛行機輪行特有の注意点等
Di2のバッテリーについて
Di2のバッテリーは外さないと搭載できないというのが、私の認識です。
ここ数年で空港側の飛行機輪行の受け入れ態勢が急激に整った印象を受けます。
空港によってはDi2バッテリーを外したかどうか尋ねられます。
CO2ボンベについて
CO2ボンベは機内持ち込み、受託手荷物ともに預けることが可能です。
但し、容量に制限がありますので、各航空会社の規約をチェックする必要があります。
工具について
携帯工具については、機内持ち込みも不可能ではないようです。
但し、機内に持ち込まなければならない理由は無いので、受託手荷物に同封するのが無難です。
手荷物検査で工具を没収される可能性があります。
私の場合ですと、シーコンにサドルバッグを同封したので、サドルバッグに工具類を入れておきました。
チェーンオイルについて
チェーンオイルは条件を満たせば可能です。
「Safety Data Sheet」と呼ばれる、どんなオイルなのかを証明するシートを係員にお見せすると確実性が上がると思われます。
私はトラブル回避のために、今回は持って行きませんでした。
タイヤの空気について
タイヤの空気は抜かなくても大丈夫ですが、LCC等では抜くように指示されることもあります。
少なくとも、ANAでは抜くように指示を受けたことはありません。
自転車等の特殊手荷物を積載する貨物室も与圧されているので、大丈夫なのでは・・・というのが私の「憶測」です。
※自己責任でお願いします。
モバイルバッテリーについて
現地でロングライドを予定されている方は、ライト等のバッテリーを多く積んでいる状態になるかと思います。
まず、ライトやモバイルバッテリー等で使用されるリチウムイオン電池は「受託手荷物」として貨物室に預けることは不可能です。
必ず「手荷物」として、機内に持ち込むようにしましょう。
まとめ
ハードルが高そうに思えた飛行機輪行も、実際にやってみると鉄道輪行と大差なく呆気なく走り出すことができました。
鉄道では辿り着けない、見知らぬ地を走り出す感動は今でも鮮明な記憶です。
今回の飛行機輪行を機に、走るフィールドが一気に広がったのを感じました。
ぜひチャレンジしてみてください。一気に自転車の世界が広がります!
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